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化粧師 KEWAISHI : ウィキペディア日本語版
化粧師 KEWAISHI[けわいし]

化粧師 KEWAISHI』(けわいし)は、2002年公開の日本映画石ノ森章太郎の漫画『八百八町表裏 化粧師』を原作としているが、舞台は大正時代に変更されている。
大正時代の東京の下町が舞台であり、新しい時代の変革や、女性が自由に発言できる時代の空気を感じさせつつ、化粧を通して当時の時代背景や女性達の強く生きる様を描き、「本当の美しさは何か」に視点を置いた内容になっている。また、当時のメイクアップアーティストである化粧師(けわいし)の立場の弱さや、大正デモクラシーが盛んに叫ばれる中、奉公下人などが残る微妙な時代背景も描かれている。
==あらすじ==
大正時代の初め、一見、無口で偏屈である小三馬という化粧師がいた。彼の腕前は密かに芸者や上流階級の女性の間では評判であり、彼に化粧をしてもらうと「いいことがある」と人気だった。ところがそれとは裏腹にお金の為になら何でもする卑しい人間であるという噂もたっていた。ある日、一人の小夜という女性が小三馬を尋ねて来た。女優の卵である彼女は周りを見返すために自分に化粧をするように依頼する。そんな高慢な態度の彼女に小三馬は法外な金額を請求する。何とか用意した小夜に小三馬は、「化粧は心にするもの。みてくれに拘っていては美しくなれない」と諭し、結局化粧料は僅かしか取らない。
そんなある日、小三馬は一人の少女・時子と出会う。時子は小三馬を贔屓にしていた呉服屋で奉公をしていたが、自分と同じように不幸な過去があり、今でも奉公先で辛い仕打ちを受けていること、そして、そんな不幸な身の上であるにも関わらず、境遇から無理であろうと言われながらも将来女優になるという夢を持ち、必死に文字の勉強するその姿に感銘を受け、彼女の為に最高の化粧をしようと心に決める。
そんな中、徐々に文字の読解も上達し、時子は恵まれない境遇の子供達に本を読んであげるなどし、子供達に夢を与えていた。ある日、子供達が住むバラックで作られた住居が一斉に立ち退きを求められる。役人から彼らを守ろうとした時子は、役人の立ち退き令状を盗んだことで、警察から追われる身になる。時子をかくまった小三馬も警察から暴行を受けるが、その時、小三馬が周りの人間に隠していた事実が明らかになる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「化粧師 KEWAISHI」の詳細全文を読む



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